キュービックルー部

＜立方体の競演＞

それは子供の頃から、
気がつけばいつもそばにあった越えられない壁。

大人になった今、改めてその壁に挑戦してみた。

ニンテンドーＤＳでルービックキューブのソフトが出ていて、
気が向いたので買ってみたのがきっかけです。
６面を揃える為の『解説モード』を見ながら、早速挑戦。


｢えー・・・右回して、上回して、右、右、下、左・・・｣


おぉ・・・・出来た！
夢にまで見た、完全６面の完成だァ！！



あれ？


なに？これって・・・その、なんていうのかな・・・


なんというか・・・


アタマ使って解くもんじゃないの？


ＤＳで紹介しているやり方にそって、
柄も見ないでひたすらキューブを回していく事５分。
高くそびえ立っていた壁は、音も無く崩れ去っていた。


え？

ルービックキューブって、そういうもんなの！？


知恵と理屈を総動員した知的パズルじゃなくて、
ただ丸暗記した手順をひたすら繰り返していくだけなの！？



僕の子供の頃から、
気がつけばいつもそばにあった大きな憧れは
こうして見事に突き崩されることとなったのだった。


心に去来する淋しさなど知る由も無かった少年は、
大人の階段をまた一段踏みしめた・・・・