『かすていら』
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2007.09.03 Mon 01:56:05
・約1か月分の食料
・高速浄水器『アクアリットル』(据え置きタイプ)
・工具一式
・発電機(摩擦発電式)
・宇宙船の予備バッテリー
・レーザー通信機
業務スーパーから帰ってきた僕は、
駐船場に停めてある宇宙船の
後部リビングスペースで、頭を抱えた。
「衝動買いしすぎた・・・」
・高速浄水器『アクアリットル』(据え置きタイプ)
・工具一式
・発電機(摩擦発電式)
・宇宙船の予備バッテリー
・レーザー通信機
業務スーパーから帰ってきた僕は、
駐船場に停めてある宇宙船の
後部リビングスペースで、頭を抱えた。
「衝動買いしすぎた・・・」
そもそも旅の最終目的が
『自然の美しい星で、自給自足で生活』なのに
浄水器とか発電機をなぜ衝動買いしてしまったんだ僕は。
コレでは、全く文明から離れられていないじゃないか。
まぁ、通信機は最悪のケースを想定すると
必要ではあるが・・・・
「はぁ・・・まぁ、しょうがないか。
とにかく買っちまったもんは・・・しょうがない」
とはいえ、僕の財布はもうスッカラカンだ。
口座にももちろん余力は無い。
こりゃあ最悪、どっかでお金を稼ぐ必要があるか?
ん~・・・
でもまぁ、M$(マーズドル)の通貨圏から外へ出るなら
どちらにしろ外貨を稼ぐ必要があるのか?
情勢が不安定な星では、通貨の両替が出来ない事もあるだろうし
現地調達が基本となるかもしれない。
それならいっそ、M$が使えるうちに
必要なモノはがっつりと買ってしまったほうが逆にアリかな?
「なんか・・・
本当に、後戻りできなくなってきたな」
いまさらながら、少し不安になってきた。
昨日の夜にこの星を離れることを決意してから
約半日でスッテンテンになってしまった。
もちろん25年間で初めての経験だ。
いけるのか。
行くのか、僕。
ピリリリリリリ・・・・
「はい、もしもし」
『アマノさんでしょうか?火星中央庁出入星管理課です。
パスポートの作成が完了しましたので、申し訳ありませんが
再度窓口のほうまでご足労願えますでしょうか?』
「あぁ、はい。わかりました」
んむぅ・・・
もはやグダグダと悩んでいてもしょうがないな。
先のことばっかり考えて何もできない、
どこにもいけない生活がイヤになったから、
変わりたくなったからこそ、僕はあの部屋を飛び出したんじゃないか。
行くしかない。今しかない・・・な。
「アマノさん、『自由航海:2年』ですね。はいどうぞ」
「はい、ありがとう」
窓口でパスポートを受け取った僕は、
担当のおねえさんに決意を込めたお礼を言い
再度エントランスへと降りていった。
すると・・・先ほどロビーで一緒にテレビを見ていた
おじちゃんが立っているのが見えた。
うん、このおじちゃんとも
もう会うことは無いかもしれないな・・・・
「おじちゃん」
「おぉ、さっきの兄ちゃんかい。
用事はもうすんだのかい?」
「ええ。これから、この星を離れようと思ってまして」
「え!?今からかい?」
「えっ・・・はい。そのつもりです」
「さっきテレビでテロのニュースがやってたろう?
あれの影響で、出入星禁止措置が取られるらしい」
「え゛っ!?何時からですか!?」
「ついさっきニュースで放送してたけどね。
今からじゃ、間に合うかどうか微妙だぜ」
「そっか、分かった・・・。ありがとうおじちゃん!」
「おっ!? おぉ、気をつけてなー!」
マズイ、マズイぞ。宇宙港まで約10分。
もし出入星規制が始まってしまったら、
多分テロの件が片付くまでこの星を出られないだろう。
テロリスト・・・『ガイア』たちの目的は
犯行声明を聞いてもイマイチだったけど、
G.C.Gへ何かを要求する内容だった。
どんなに短くたって、解決に数週間はかかるはずだ。
このタイミングで宇宙に出られないと、
何かを変えるチャンスは、もう二度と無いかもしれない。
今しかない。今しかないんだ・・・・!
僕ははやる気持ちを抑えながらも
宇宙船のアクセルを思いっきり踏んづけ、
火星中央庁の駐船場を飛び出した。
『自然の美しい星で、自給自足で生活』なのに
浄水器とか発電機をなぜ衝動買いしてしまったんだ僕は。
コレでは、全く文明から離れられていないじゃないか。
まぁ、通信機は最悪のケースを想定すると
必要ではあるが・・・・
「はぁ・・・まぁ、しょうがないか。
とにかく買っちまったもんは・・・しょうがない」
とはいえ、僕の財布はもうスッカラカンだ。
口座にももちろん余力は無い。
こりゃあ最悪、どっかでお金を稼ぐ必要があるか?
ん~・・・
でもまぁ、M$(マーズドル)の通貨圏から外へ出るなら
どちらにしろ外貨を稼ぐ必要があるのか?
情勢が不安定な星では、通貨の両替が出来ない事もあるだろうし
現地調達が基本となるかもしれない。
それならいっそ、M$が使えるうちに
必要なモノはがっつりと買ってしまったほうが逆にアリかな?
「なんか・・・
本当に、後戻りできなくなってきたな」
いまさらながら、少し不安になってきた。
昨日の夜にこの星を離れることを決意してから
約半日でスッテンテンになってしまった。
もちろん25年間で初めての経験だ。
いけるのか。
行くのか、僕。
ピリリリリリリ・・・・
「はい、もしもし」
『アマノさんでしょうか?火星中央庁出入星管理課です。
パスポートの作成が完了しましたので、申し訳ありませんが
再度窓口のほうまでご足労願えますでしょうか?』
「あぁ、はい。わかりました」
んむぅ・・・
もはやグダグダと悩んでいてもしょうがないな。
先のことばっかり考えて何もできない、
どこにもいけない生活がイヤになったから、
変わりたくなったからこそ、僕はあの部屋を飛び出したんじゃないか。
行くしかない。今しかない・・・な。
「アマノさん、『自由航海:2年』ですね。はいどうぞ」
「はい、ありがとう」
窓口でパスポートを受け取った僕は、
担当のおねえさんに決意を込めたお礼を言い
再度エントランスへと降りていった。
すると・・・先ほどロビーで一緒にテレビを見ていた
おじちゃんが立っているのが見えた。
うん、このおじちゃんとも
もう会うことは無いかもしれないな・・・・
「おじちゃん」
「おぉ、さっきの兄ちゃんかい。
用事はもうすんだのかい?」
「ええ。これから、この星を離れようと思ってまして」
「え!?今からかい?」
「えっ・・・はい。そのつもりです」
「さっきテレビでテロのニュースがやってたろう?
あれの影響で、出入星禁止措置が取られるらしい」
「え゛っ!?何時からですか!?」
「ついさっきニュースで放送してたけどね。
今からじゃ、間に合うかどうか微妙だぜ」
「そっか、分かった・・・。ありがとうおじちゃん!」
「おっ!? おぉ、気をつけてなー!」
マズイ、マズイぞ。宇宙港まで約10分。
もし出入星規制が始まってしまったら、
多分テロの件が片付くまでこの星を出られないだろう。
テロリスト・・・『ガイア』たちの目的は
犯行声明を聞いてもイマイチだったけど、
G.C.Gへ何かを要求する内容だった。
どんなに短くたって、解決に数週間はかかるはずだ。
このタイミングで宇宙に出られないと、
何かを変えるチャンスは、もう二度と無いかもしれない。
今しかない。今しかないんだ・・・・!
僕ははやる気持ちを抑えながらも
宇宙船のアクセルを思いっきり踏んづけ、
火星中央庁の駐船場を飛び出した。
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