鉄塔

街の片隅にひっそりとどっしりと構えたその鉄塔は、
朝から晩までひっきりなしに電気を流しまくってい
る。何百万ボルトという電気を、僕らの家やマンショ
ンに流しまくっているのだ。もはや電気なしでは生活
できない現代人にとって、同様に鉄塔も無くてはなら
ない存在なのである。電球を発明したエジソンだって、
鉄塔が立たなかったらただのめでたいオジサンだった。
そんな僕らの鉄塔は、まさに文明の象徴。シンボルだ。
僕は君にとって、鉄塔のような存在になっているだろ
うか？君にとっての鉄塔になりたいんだ僕は。シンボ
ルになりたいんだ。何百万ボルトだっていい。そして
君と朝から晩までシンボリたい。え？電気よりガス派
だって？まったくお堅いヤツだね君は！(鉄塔なだけに)