『かすていら』
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2007.06.23 Sat 14:19:19
<火星中央庁 出入星管理窓口>
『はい。本人確認が済みましたので、書類をお返しいたします。
それでは、30分ほどお待ちください』
よし、これでパスポートはOKだ。
いつでもこの星を旅立てる。
しかしさすがに『自由航海』のパスポートは高いなァ。
本当は期限10年間で登録したかったが、2,500M$もかかるとは・・・
まぁ、今回は2年登録で我慢するしかない。
2年のうちに永住の星を探せなかったら、
また改めてパスポートを取り直すしかない。
とりあえず待ち時間の間にスーパーにでも行って、
食料品を買い込むか・・・
僕はエレベーターで中央庁のエントランスに降り、
ロビーにある『周辺惑星マップ詳細版:エリアワン』を取りに向かった。
すると・・・・なにやらロビーの方が騒々しい。
何かあったのかな?
『はい。本人確認が済みましたので、書類をお返しいたします。
それでは、30分ほどお待ちください』
よし、これでパスポートはOKだ。
いつでもこの星を旅立てる。
しかしさすがに『自由航海』のパスポートは高いなァ。
本当は期限10年間で登録したかったが、2,500M$もかかるとは・・・
まぁ、今回は2年登録で我慢するしかない。
2年のうちに永住の星を探せなかったら、
また改めてパスポートを取り直すしかない。
とりあえず待ち時間の間にスーパーにでも行って、
食料品を買い込むか・・・
僕はエレベーターで中央庁のエントランスに降り、
ロビーにある『周辺惑星マップ詳細版:エリアワン』を取りに向かった。
すると・・・・なにやらロビーの方が騒々しい。
何かあったのかな?
『・・・の・・が、・・・・犯行・・・』
僕はロビーの長椅子に座っているおじちゃんに声をかけた。
「あのっ・・・なんだか騒がしいですけど、どうしたんですか?」
「おぉ!?なんだよ兄ちゃん、今の放送見てなかったの?」
「放送?テレビですか。なんかあったんですか?」
「テロだってよ、テロ!」
「えっ?」
おじちゃんが指差した方、
ロビーの隅にある大型テレビに目を向ける。
『・・・も・・度繰り返します!・・犯人からの犯行声明がありました!』
テレビ画面の中で、リポーターらしき男性が真っ赤な顔でまくし立てている。
テロ・・・だって?一体どこで、何があったってんだ?
『犯行声明を読み上げます!先ほど起こったテロの犯人から送られた
犯行声明を読み上げます!』
────────────────────────
我々は、銀河系反体制組織「ガイア」である。
G.C.Gに告ぐ。
『代行権』は我々の手中にある。
我々の要求は唯一つ。
地球を開放してくださいおねがいします。
────────────────────────
ロビーが静まった・・・・沈黙が流れる。
「・・・・・なんて?」
さっぱり意味が分からない。
「・・・・・代行・・・なんだって?」
おじちゃんも目を丸くしている。
よかった、ちんぷんかんぷんなのは、僕だけじゃないようだ。
『繰り返します!犯人の犯行声明が送られてきました!』
リポーターの男性が、もう一度同じ文句を繰り返した。
そして同じく、さっぱり意味が分からない。
「ガイアって、聞いたことあるか?」
「いや・・・反体制組織ってくらいだから、G.C.Gに
不満を持ってる連中って事か?」
「地球を開放って・・・入星禁止措置を解除しろってことなのかな?」
ロビーがざわつき始めた。
皆めいめいに、頭に疑問符を浮かべている。
どうやらさっきの犯行声明の正確な意図を掴めた賢者はいないようだ。
ガイアとかって組織は、いったい何のためにテロを?
『代行権』ってなんなんだ?分からん事だらけだ。
ぼんやりと考えながらテレビを見続けていると、
映像が切り替わった。テロの現場を上空からカメラで映しているようだ。
「ん? ・・・・あ゛ぁっ!!」
「デンコードーじゃん!」
僕は思わず声を上げてしまった。
テレビには、ついさっき宇宙船を買った
デンコードー火星中央店が映っていた。
よく見ると建物のあちこちから、何か爆発したかのように
黒煙が立ち昇っている。
デンコードーを出るときに聞いた爆発音みたいなのは、
このテロのせいだったのか?
だとしたら、僕が宇宙船を買うのが遅かったら
テロに巻き込まれるところだった・・・ってことか?
なんだか怖くなって、頭が混乱してきた・・・。
しかしとにかく、今はこの星を出発する準備をしないと。
食料を買ってパスポートをもらって、
こんな物騒な銀河系はとっとと離れてしまおう。
僕は火星中央庁の正面階段を駆け下り、近くの業務スーパーに向かった。
僕はロビーの長椅子に座っているおじちゃんに声をかけた。
「あのっ・・・なんだか騒がしいですけど、どうしたんですか?」
「おぉ!?なんだよ兄ちゃん、今の放送見てなかったの?」
「放送?テレビですか。なんかあったんですか?」
「テロだってよ、テロ!」
「えっ?」
おじちゃんが指差した方、
ロビーの隅にある大型テレビに目を向ける。
『・・・も・・度繰り返します!・・犯人からの犯行声明がありました!』
テレビ画面の中で、リポーターらしき男性が真っ赤な顔でまくし立てている。
テロ・・・だって?一体どこで、何があったってんだ?
『犯行声明を読み上げます!先ほど起こったテロの犯人から送られた
犯行声明を読み上げます!』
────────────────────────
我々は、銀河系反体制組織「ガイア」である。
G.C.Gに告ぐ。
『代行権』は我々の手中にある。
我々の要求は唯一つ。
地球を開放してくださいおねがいします。
────────────────────────
ロビーが静まった・・・・沈黙が流れる。
「・・・・・なんて?」
さっぱり意味が分からない。
「・・・・・代行・・・なんだって?」
おじちゃんも目を丸くしている。
よかった、ちんぷんかんぷんなのは、僕だけじゃないようだ。
『繰り返します!犯人の犯行声明が送られてきました!』
リポーターの男性が、もう一度同じ文句を繰り返した。
そして同じく、さっぱり意味が分からない。
「ガイアって、聞いたことあるか?」
「いや・・・反体制組織ってくらいだから、G.C.Gに
不満を持ってる連中って事か?」
「地球を開放って・・・入星禁止措置を解除しろってことなのかな?」
ロビーがざわつき始めた。
皆めいめいに、頭に疑問符を浮かべている。
どうやらさっきの犯行声明の正確な意図を掴めた賢者はいないようだ。
ガイアとかって組織は、いったい何のためにテロを?
『代行権』ってなんなんだ?分からん事だらけだ。
ぼんやりと考えながらテレビを見続けていると、
映像が切り替わった。テロの現場を上空からカメラで映しているようだ。
「ん? ・・・・あ゛ぁっ!!」
「デンコードーじゃん!」
僕は思わず声を上げてしまった。
テレビには、ついさっき宇宙船を買った
デンコードー火星中央店が映っていた。
よく見ると建物のあちこちから、何か爆発したかのように
黒煙が立ち昇っている。
デンコードーを出るときに聞いた爆発音みたいなのは、
このテロのせいだったのか?
だとしたら、僕が宇宙船を買うのが遅かったら
テロに巻き込まれるところだった・・・ってことか?
なんだか怖くなって、頭が混乱してきた・・・。
しかしとにかく、今はこの星を出発する準備をしないと。
食料を買ってパスポートをもらって、
こんな物騒な銀河系はとっとと離れてしまおう。
僕は火星中央庁の正面階段を駆け下り、近くの業務スーパーに向かった。
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