『かすていら』
カレンダー
プロフィール
最新コメント
最新記事
(12/18)
(12/15)
(12/01)
(11/26)
(11/15)
(11/13)
(10/28)
カテゴリー
アーカイブ
2025.01.31 Fri 23:49:14
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
2008.02.03 Sun 09:21:49
2008年、地球は突如、未曾有の氷河期へと突入した。
それはもう何の兆しも無くいきなりの出来事だった。
例えるなら歩行中久しぶりに靴の紐が解け、珍しい
こともあるもんだと思いながらも靴紐を結ぼうとしゃ
がんだらお尻のあたりがビリッ! と同じくらいいき
なりだった。気温が急激に下がり、世界中で大雪が降り、
海は凍った。電車もバスも飛行機も止まり、主要都市の
機能は完全に麻痺した。人はみな、余りにいきなりな
氷河期に困惑したが、その後にとった行動は誰もが同じ
だった。南へ向かったのだ。ハワイ・インドネシア・
ケニア・コンゴ・ベネズエラ等の赤道付近の国は大量の
移住者でごった返した。移住者が増えることで経済は
活性化し、国家の財政は潤い栄えた。赤道付近の各国は
『レッドゾーン』と呼ばれるようになり、次第に世界で
最も注目を浴びる都市へと変貌を遂げていったのだった。
そして、あれから4年・・・・・世界の人口の90%が
『レッドゾーン』へ集中し、赤道各国が先進国として
世界をリードしていくようになった時。それは突如として
訪れた。何の兆しも無く、いきなりニュースが流れた。
『氷河期が終わりました』世界は暖かくなり、氷が溶け、
人々は困惑した。そして、みんなそれぞれの故郷へ帰って
いった。『レッドゾーン』の各国は、流出していく移住者
を止めようとしたが、無理だった。世界は元の形に戻った。
現在ニューヨーク近郊に在住のビル・スコットランドさん
(45)は当時の事をこう語る。
「長いバカンスだったよ」
PR
Comments
Trackbacks
TRACKBACK URL :